2017年12月28日木曜日

【公文書に最適だった】古典ブルーブラックインク

美しい文字の残せるインク
ひとことで言えば僕の理想のインクは美しい文字の残せるインク。

水性染料の逆襲
いつの頃からか、僕は水性顔料至上主義。万年筆で書かれた美しい文字を知ってはいたけれど、そのインクは水性染料で、耐水・耐光性に疑問が残り、長期保存には向かないと思ってた。だけど公文書に向くインクを調べていたら、出会ってしまった。


プラチナ万年筆 インクあれこれ(インクに関するご質問)より
6.ブルーブラックインク
ブルーブラックインクは、私たちプラチナのブランドを代表するアイテムの内のひとつです。万年筆が、ビジネスツールとしてその中心に位置していた昭和の時期に、公文書や医療に使用されるカルテに代表される準公文書の様な長期保存を要求される用途に開発されたのが、このブルーブラックインクです。

ブルーブラックに限っては、耐水・耐光性が悪いはずの水性染料なのに、公文書の様な長期保存用インクとして開発されていた。しかもプラチナ万年筆のブランドを代表するアイテムとメーカー自ら言い切っている。


プラチナ万年筆 インクあれこれ(インクに関するご質問)より
ブルーブラックインクは、酸性
この特殊性から、何ともいえない色の濃淡が万年筆のペン先の弾力による筆記線幅の個性的な抑揚と共に得られ根強いご支持を頂いておりますが、この特殊性もあり、プラチナのブルーインクは唯一酸性です。よって、他のインクに交換するなどの際には他のどのインクよりも注意が必要となります。また、古い万年筆などには、筆記する際に皆さまが持つグリップ部分の先端が金メッキのものがあります。金そのものは腐蝕することはありませんが、この部分やペン先自体が金ではなく金メッキなどですと、メンテナンスを十分にせずにインクが付着していると、腐蝕(さび)てくることもあります。

しかしインクが酸性のため、他のインクと交換するときや、ペン先が金メッキのタイプの万年筆は注意しなくてはいけない。


プラチナ万年筆 インク(ブルーブラック)より
ブルーブラックインクは、日光や湿気によって褪色しない上、耐水性も高く、永久保存の記録に最適、とその優秀性はインクの中でも秀でています、また固まると水では落ちない、という性質もあります。筆記当初も滲みや紙の裏抜けが少ない独特の特長があり、当初は公文書などの長期保存用インクとして発売されていましたが大手メーカーでは、取り扱いを終了しており現在に至っております。

だけど、にじみや裏抜けが少なく、耐水性・耐光性に優れ永久保存の記録に最適、インクの中でも特に優秀。大手メーカーではもう作っていないが、プラチナ万年筆では今でも製造・販売している。


古典ブルーブラック
理想のインクが突然現れた。このインクを古典ブルーブラックと呼ぶそうだ。古典ブルーブラックの美しさは、以前から気になっていたので知っていた。紙の上にインクが乗った瞬間から始まる酸化作用により、ブルーからブラックへと変化する、その独特の色や濃淡が堪らないらしい。らしい、と書いたのは万年筆は持っていないからだ。なので文字を書いた直後から始まる色変化は解らないが、ブルーブラックで書かれた、あの味のある文字を画像で見て以前から美しいと思っていた。

美しい文字の残せるインク
ひとことで言えば僕の理想のインクは美しい文字の残せるインク。今一番理想に近いのは、プラチナのブルーブラックになった。