2018年2月26日月曜日

【一ヶ月後の万年筆】パイロット カスタム74

万年筆への想い
万年筆を使ったことがなかった自分がカスタム74<中字>を、一ヶ月間ほぼ毎日使ってみて思ったことを書いておこうと思う。自分はもう何年も前から、万年筆で書かれた文字をとても美しいと思っていました。その中でもブルーブラックで書かれた、インクの濃淡が判りやすい太めの文字が好みでした。でも万年筆は高価なもの、取扱いが面倒なことは知っていたので、敬遠していたのです。それなのに、去年の暮れにプラチナ万年筆のソフトペン/採点ペン(万年筆のカートリッジインクを使うサインペン)を使い始めて、万年筆への思いが再燃。あれこれ調べていたら、知り合いから中古の万年筆を譲って頂けることになりました。

万年筆の正しい持ち方
それまでは、ごく普通のボールペンやサインペンしか使ったことがなかったので、初めての万年筆は当然のように重く感じ、また万年筆特有のペン先を水平に保ちながら文字を書く動作に馴染めず、書きづらく感じました。そんなこともあって、万年筆をどう持つのが正しいのかいろいろ調べましたが答えは判らず、初日からカスタム74でいろいろ持ち方を試しました。結果、キャップを着けずにねじ部分を持つ形に自分は落ち着きました。たしかに誰もが想う、キャップを着けて胴軸の後ろ辺りを持ち、寝かせて持つ文豪風の持ち方は、紙当たりも柔らかく疲れにくそうではあったのですが、思い描いた線を引くことが難しく感じました。自分にとっては、多少疲れようともキレイな文字が書ける方が重要です。できるだけ軽く、また重心が中央かやや前にある方が、自分には合っているのだと感じました。結局自分の持ちやすいように持つのが、正しい持ち方だと思います。

パイロット カスタム74<中字>
自分では買わなかったと思われる要因の、仏壇カラーやクリップの形は、一ヶ月も使っていると愛着も沸いてくるのか、気にならなくなっていました。自分の個体は94年製ととても古いにも関わらず、クリップなどの金色の部分もキレイで、軸やキャップも意外と目立つ傷がありません。めっきや軸の素材がとても優秀なのではないかと思っています。さらに前述した、インクの濃淡が判りやすい太めの文字が好みなので、中字は自分にとても合っていること。キャップを着けずに持つようになったので、ショートサイズの万年筆ではないほうが結果的には良かったこと。この二点からも、パイロット カスタム74<中字>は初めての万年筆として、とても良かったと思っています。

パイロットのブルーブラックとブラック
この一ヶ月間でほかに判ったことは、インクでペン先が結構汚れること。インクの減りが思ったより早いこと。インクの匂いが絵の具のような匂いだったこと。水に濡れても読めなくなるほど消えてしまわないこと。紙質により書き心地やインクの色が変わることなどです。パイロットのカートリッジインクに、耐水性が多少あることが判ったのは自分にとって収穫でした。ブルーブラックとブラック、どちらも乾燥後に紙の上に水を流して見たところ、表面のインクが流れはじめ一見消えてしまいそうに見えるのですが、紙に染み込んだインクはかなり頑固で、読めなくなるほど消えてしまうことはなさそうです。これ以上の耐水性を求めるなら、自分は素直にゲル顔料のボールペンにします。

原稿用紙に黒の縦書き
自分が万年筆に惹かれるきっかけとなったのは、ブルーブラックのインクで書かれた文字を美しいと思ったからでしたが、パイロットのブラックにもある程度の濃淡が出て、原稿用紙に文字を書いたときはそのブラックのインクの方が美しく感じたこともあり、今はブラックのインクが好きになってしまいました。自分でもよく解りませんが、ノートに横書きのときはブルーブラックでも良かったのに、原稿用紙に縦書きのときは、黒じゃないとダメなんです。さらにノートに比べ薄い紙の原稿用紙の書き心地がとても良かったので、原稿用紙に黒の縦書きがお気に入りになってしまいました。

万年筆で「書く」
最後に、そもそも自分はそんなに「書く」ということを必要としていません。この一ヶ月間は万年筆という物珍しさから毎日使っていられたのですが、今後は正直わかりません。机の中にしまわれたままとなり、インクが固まってしまうのか?それとも二本目の万年筆を買ったり、インクをiroshizuku<色彩雫>に替えたりして使い続けられるのか?

ともかく自分は「書く」という目的を見つけなくてはいけないのです。


2018年2月22日木曜日

【Debianのすゝめ】sunclock 白夜 極夜を感じる時計

sunclockノススメ
時刻と地理データを表示可能な可愛い時計
sunclockは、世界地図を表示し、昼の地域を明るく、夜の地域を暗く描画することにより、地球に太陽光が照らされた地域を示します。デフォルトのタイムゾーンに対するローカルタイムを示すだけでなく、主要な都市のGMT時間、法定時および太陽時、都市の緯度経度、地球上の任意の二点間の距離を表示できます。Sunclockは、経線、緯線、南北回帰線および極圏を表示できます。時間の進み方を加速し、四季の移り変わりを表示する組み込み機能を有しています。
https://packages.debian.org/stretch/sunclockより引用


起動方法
# sunclock
起動させると、小さな時計ウィンドウが出現します。その中に昼と夜が区別された世界地図と、現在時刻が表示されていますが、文字が小さくて見づらいのでこれを時計として使おうとは思えません。この小さな時計ウィンドウをクリックすると、メニューバーも表示されます。メニューバーの>をクリックすると、画面の横幅に合わせた大きな世界地図になります。当然のように日本人が見慣れた、日本を中心とした世界地図ではありません。見慣れた地図にできるような気もしますが、僕にはできませんでした。さらに残念なことに、九州がちゃんと描かれていません。ですが長時間眺めていると、ゆっくりと明るい昼の部分と、暗い夜の部分の境目が動いていることがわかります。

操作方法
メニューバーの!をクリックすると左下にそれまで表示されていたJST時間にプラスして、GMT時間も表示されるようになり、地図上に時間帯と大都市を示すマークが表示されます。

C coordinate mode
都市を選択すると、緯度・経度・日の出・日の入りの時間が表示されます。
S solar time mode
都市を選択すると、太陽時と一日の長さが表示されます。
D distance mode
二つの都市を選択すると、二点間の距離が表示されます。
A time forward
選択した時間分、陽の当たる場所が進みます。
G progress value
一分、一時間、一日、七日、三十日の中から選択します。

一日を感じる
Gを一時間に設定しておきAを数回クリックすると、朝日もしくは夕闇が迫ってきます。

白夜・極夜を感じる
Gを三十日に設定しておきAを数回クリックして六月もしくは十二月まで進めます。
Gを一時間に設定しなおしAを数回クリックして太陽を動かすと、常に明るい白夜か、暗い極夜があります。

世界を感じる
初めは時計としては使えないと思っていました。ですが、陽の当たる場所がゆっくりと移って行くのを見て、とてもゆったりとした時間の流れだと思うようになると、sunclockさんを可愛い時計と思うようになりました。また普段はまったく考えたことのない白夜や極夜を感じ、いかに自分がちっぽけで、自分の周りのことしか見えていないのか、あらためて気づかされてしまいましたとさ。

おしまい


2018年2月19日月曜日

【Debianのすゝめ】x11-apps X11に同梱のアプリケーション

x11-appsノススメ
X Window Systemに同梱の雑多なXアプリケーション集
https://packages.debian.org/stretch/x11-apps
始めからインストールされているかもしれないのに、その存在自体知らない。知っていても、使ったことがないという人が多いんじゃないかと思います。実際、僕もそうでした。

【ico】多面体を動画表示
# ico -objhelp
# ico -sleep 0.025 -r
# ico -sleep 0.025 -obj octa
# ico -sleep 0.025 -delta -500-500
全五種類の物体が画面を飛び廻ります。設定をいろいろ変えて、自分好みにして楽しんで下さい。スクリーンセーバーにするのも良いと思います。
cube    正六面体 立方体
icosahedron 正二十面体
octahedron 正八面体
pyramid   正四面体 正三角錐
plane    平面

【xclock・oclock】グラフィカルな時計
# xclock -g +100+100
# xclock -d -geom -0-0
# xclock -digital -brief -geometry -0-0
アナログ時計はシンプルで配色も好みでした。さりげなく画面のすみに表示させておくには、よいデザインだと思います。

【transset】ウィンドウの不透明度属性を設定
単独で使ってみましたが、使い方がわかりませんでした。Xcompmgrと組み合わせて使うことにより、透過ウィンドウが実現できるようです。とても惹かれますが、パソコンのパフォーマンスも低下するようなので、ポンコツマシンでは諦めておきます。

【xcalc】関数電卓
# xcalc -rpn
普通の関数電卓モードのときは、テキサス・インスツルメンツTI-30をエミュレート。また、RPN(逆ポーランド記法)電卓にもなります。そのときは、ヒューレット・パッカードのHP-10Cをエミュレートしているそうです。見た目はアレですが、RPN電卓とはどういうものなのかを知るには、最適だと思います。

【xeyes】二つの目がポインタを追いかけるデモ
# xeyes -g 250x250+100+100
この中ではいちばん有名かもしれませんが、仕事中に起動させては絶対にいけません。「xeyes は、あなたの行動を観察しボスに報告する」そうです。笑

【xload】システム平均負荷モニタ
# xload -update 1 -g 250x250+100+100
これも結構有名だと思います。知っておいて損はないと思います。

【xlogo】Xのロゴを表示するデモ
# xlogo -shape -g 250x250+100+100
# xlogo -render -g 250x250+100+100
一度くらいは表示させてあげましょう。

【xmag】X画面の一部を拡大
# xmag -mag 10
一瞬「おっ」てなりました。役に立つ日がくるかもしれません。

【xman】マニュアルページブラウザ
# xman -bothshown
僕みたいな永遠の初心者が、どんなコマンドがあるのか知りたいときに、コマンドが一覧で表示されるのはとても便利だと思いました。

【xwd】Xセッションのウィンドウダンプを取るユーティリティ
【xwud】xwdによって作成されたウィンドウダンプのビューア
# xwd -out /root/xxx.xwd
# xwd -root -out /root/xxx.xwd
# xwud -in /root/xxx.xwd
ダンプとは、スクリーンショット・画面キャプチャのようです。このブログ用に画像が取れると一瞬よろこびましたが、残念なことに汎用性のあるファイルではありませんでした。

Linuxには英語
便利なのかそうでないのか、微妙なアプリケーションばかりでした。でもせっかくインストールされているのなら、一度くらいは使ってあげてください。icoは見ているだけで楽しいので、この中ではおすすめです。x11-appsには他にも同梱されているアプリがたくさんあるのですが、始めから使う必要がなさそうなモノや、英語が理解できないので使い方がわからないモノがありとても残念でした。英語ができればなぁ~。遠い目


2018年2月15日木曜日

【Debianのすゝめ】インストール前に知っておきたいどうでもいいこと

Debianについて
https://www.debian.org/intro/about
フリーとは何だろう?
https://www.debian.org/intro/free
Debianを選ぶ理由
https://www.debian.org/intro/why_debian
Debian CDのよくある質問
https://www.debian.org/CD/faq/
Debianリファレンス
https://www.debian.org/doc/manuals/debian-reference/index.ja.html
Debian GNU/Linuxインストールガイド
https://www.debian.org/releases/stable/installmanual
https://www.debian.org/releases/stable/amd64/index.html.ja
Debian 管理者ハンドブック
https://www.debian.org/doc/manuals/debian-handbook/index.ja.html

Debianにかかわらず最近のLinuxディストリビューションは、簡単にインストールして使えるようになっていますが、インストールガイドぐらいはひと通り読んでおいた方が良いと思います。また何かつまづいたときや、Linuxにある程度なれてから読み返してみると、新たな発見に繋がることもあります。


Debianの知っておきたいどうでもいいこと
Debianは、マイクロソフトのWindowsや、アップルのmacOSと同じようなことが出来る、タダで使えるオペレーティングシステムくらいの認識でした。でも、なんだか違うようです。そもそもDebian GNU/Linuxって、よくわかっていませんでした。知らなくてもパソコンは使えるので、どうでもいいことなのかもしれませんが、いい機会なので超ざっくり調べてみました。

オペレーティングシステムとは
使う人とコンピューターの間を取り持つソフトウェアで、カーネルとそれ以外のシステムソフトウェア(シェルやコマンド)などから出来ているみたいです。言い換えると、LinuxさんのカーネルとGNUさんのツールを組み合せたものが、Linuxと呼ばれているオペレーティングシステムのようです。ただしこのままでは、インストールさえ大変むずかしいらしいです。

Debian GNU/Linuxとは
だれもが使いやすいように、DebianさんがLinuxさんのカーネルとGNUさんのツールに、独自のインストーラーを加え、さらにソフトウェアのインストールや更新などが簡単に行えるパッケージ管理システムAPTなどを加えたものが、Linuxディストリビューションと呼ばれるDebian GNU/Linuxだそうです。またLinuxさんもGNUさんもDebianさんもフリーソフトウェアなので、タダで自由に使っていいそうです。やったね。


さらにどうでもいいこと

・リナックス リヌックス ライナックス
Linuxの名前の由来 はっきりしない
Linus Torvalds UNIX
Linus Torvalds MINIX
Linux Is Not Unix

・グニュー グヌー
GNUの名前の由来 すっきりしない
GNUはGNU's Not Unix!
GNUはUNIXではない の再帰的頭字語だそうです。

・デビアン
Debianの名前の由来 わかりやすい
創設者のIan Murdockさんと、ガールフレンドだったDebraさん
だからDeb+ian=Debianだそうです。

・Debianのコードネームの名前の由来
二代目プロジェクトリーダーBruce PerensさんがPixar社に勤めていたので、映画Toy Storyのキャラクターからつけたそうです。
Debian 1.1 Buzz スペースレンジャーのアクション人形 バズ・ライトイヤー
Debian 1.2 Rex プラスチックのティラノサウルス レックス
Debian 1.3 Bo 羊飼いの少女の人形 ボー・ピープ
Debian 2.0 Hamm 豚のプラスチックの貯金箱 ハム
Debian 2.1 Slink 胴がバネになっている犬 スリンキー・ドッグ
Debian 2.2 Potato ジャガイモの顔をした人形 ミスター・ポテトヘッド
Debian 3.0 Woody 昔ながらのカウボーイ人形 ウッディ・プライド
Debian 3.1 Sarge 緑色をしたプラスチック兵士の軍曹
Debian 4.0 Etch お絵かきボード エッチ・ア・スケッチ
Debian 5.0 Lenny ぜんまい仕掛けの双眼鏡 レニー
Debian 6.0 Squeeze 緑色をした3つ目のおもちゃのエイリアン
Debian 7.0 Wheezy 赤い蝶ネクタイを締めたゴムのペンギン ウィージー
Debian 8.0 Jessie カウガール人形でウッディの妹 ジェシー (Toy Story 2)
Debian 9  Stretch 紫色のゴムのタコ ストレッチ (Toy Story 3)
Debian 10 Buster アンディがもらったクリスマスプレゼント 子犬のバスター
Debian 11 Bullseye ウッディとジェシーの愛馬 ブルズアイ (Toy Story 2)
不安定版 Sid おもちゃ殺しという異名で恐れられている隣の子 シド・フィリップス


2018年2月12日月曜日

【Debian最小構成インストール】10年以上前のノートパソコンを快適に使う

10年以上前のノートパソコンを使いたい
だから、とにかく動作が軽いOSを探していた。もちろんタダで。OSのサポートが切れたからって、パソコン自体が使えなくなるのはおかしい。ネットに繋がるなら古いパソコンなんだし、多少の不便は我慢する。だけど使いもしないアプリなどが、大量にインストールされるのは我慢ならない。Webブラウザマシンとして、インターネットに無線LANで繋がり、YouTubeが見られること。そんな自分が選んだのがDebian。

軽量Linuxディストリビューションや軽量デスクトップ環境がもてはやされているけれど、Debianをデスクトップ環境なし最小構成でインストール、あとから自分好みのパッケージをインストールしていく形が、ムダもなく自分の理想の軽さでした。

以下、インストール作業を忘れてしまわないために。

Debian 9 stretch最小構成インストール
・debian-9.3.0-[i386 か amd64]-netinst.iso CD作成
・インストーラーを起動
・Advanced options選択
・Expert install選択
・パーティションは一つ
・nonfree・backports選択
・ソフトウェアの選択画面ですべてのチェックを外す
※デスクトップ環境なしのベースシステムのみインストール
インストール完了再起動後、パッケージ数約250、メモリ使用量約22MB・ディスク使用量約760MBです。

最低限のパッケージをapt install
・xsever-xorg-video-[intel か ati]
・x11-xserver-utils
・xinit
・xterm(端末エミュレータ)
※ここまでは xorg で一括インストールされると思います
・twm(ウィンドウマネージャ)
・fdclone(ファイルマネージャ)
・fonts-vlgothic(フォント)
・scim-anthy(日本語入力)
・alsa-utils(サウンド)
・wicd(ネットワーク接続マネージャ)
・firefox-esr-l10n-ja(Webブラウザ)
※他にもファームウェアなどが必要になると思います
自分はfirmware-misc-nonfree firmware-amd-graphics libavcodec-extra xserver-xorg-input-synapticsなど
パッケージインストール後、パッケージ数約550、メモリ使用量約36MB・ディスク使用量約1.5GBです。

Webブラウザマシンとしての最小構成
Webブラウザがストレスなく使えるように、一見古くさくても容量少なめのイケてるパッケージを最小インストールしたので、X Window System(X11)を起動させても、画面は真っ黒なままです。ですが、何も表示されていない画面上をクリックすると、twmのメニューが表示され、そこでxtermを起動してコマンドを打てば、firefoxなどが使えます。startxしてX11が起動した状態で、メモリ使用量は約70MB。その後firefox-esr52.6起動で、メモリ使用量は約170MBです。※64bit版をインストールしたマシンはそれぞれ約80MB、約220MBでした。

起動コマンド
startx(X window System)
fd(ファイルマネージャ)
vi(テキストエディタ)
nano(テキストエディタ)
alsamixer(音量)
scim-setup(日本語入力設定)
wicd-client -n(ネットワーク接続設定)
firefox(Webブラウザ)

超軽量デスクトップ環境としてのウィンドウマネージャ
ウィンドウマネージャtwmの設定は、見た目にも操作性にも大きく影響するので、自分の好みに合うようによく調べて設定したほうが良いと思います。自分は以前からデスクトップにゴミ箱などが表示されたり、壁紙が表示されるのさえイヤだったので、X11起動後はもちろん何も表示させません。さらに、ウィンドウマネージャtwmの存在を感じないように、クリックしてもメニューなどが表示されないようにしています。また画面の解像度が低いので、少しでも広い範囲が見えるようにウィンドウのタイトルバーさえ表示させないようにしています。もともとメニューバー・タスクバーもないので画面が広く使えます。そして画面の明るさ・音量の調節、システム・バッテリー・無線LANの状態表示、xterm・firefoxの起動、ウィンドウの大きさの変更など、キーボード操作だけで出来るようにしています。ウィンドウマネージャと端末エミュレータがあれば、自分のような永遠の初心者でも、Webブラウザマシンとして不自由なく使えています。コマンド操作は、軽くてとても扱いやすいと思います。

で、当初の目標であるWebブラウザマシンとして、2004年発売のVAIO type Aが蘇りました。メモリは1GBで、無線LANは11nのCardBusタイプです。YouTubeも、画質480pまでは問題なく再生されました。とても満足しています。

自分の好みにあわせた各種設定
・起動時間の短縮
/etc/default/grub # GRUB_TIMEOUT=0 # update-grub
・起動時のエラー処理
/etc/modprobe.d/blacklist.conf
・自動でログイン設定
mkdir /etc/systemd/system/getty@tty1.service.d
/etc/systemd/system/getty@tty1.service.d/autologin.conf
・自動でstartx
/root/.profile
・X11 起動時の設定
/etc/X11/xinit/xinitrc # xset s off -dpms # xmodmap /root/.Xmodmap
・キーマップの設定
/root/.Xmodmap # 左CtrlとCapsLockの設定
・エラーファイルの出力先設定
/etc/X11/Xsession # ERRFILE=/dev/shm/.xsession-errors
・ナチュラルスクロールの設定
/usr/share/X11/xorg.conf.d/40-libinput.conf
/usr/share/X11/xorg.conf.d/70-synaptics.conf
・xterm のフォント設定
/root/.Xdefaults
/root/.Xresources
・ウィンドウマネージャの設定
/root/.twmrc
・ファイルマネージャの設定
/etc/fdclone/fd2rc # SORTTYPE=1

いっしょに戦ったコマンド~達
# apt update
# apt upgrade
# dpkg -l | more(インストール済みパッケージ一覧)
# df -h(ディスク使用量)
# free -m(メモリ使用量)
# echo 3 /proc/sys/vm/drop_caches(メモリキャッシュの開放)
# top(システム状況の表示)

起動サービスの確認と削除
# ls -l /etc/rc5.d
# update-rc.d xxx remove

USBメモリのマウント・アンマウント
# mkdir /mnt/usb
# mount -t vfat /dev/sdxx /mnt/usb
# ls -a /mnt/usb
# cp /mnt/usb/xxx /xxx/xxx
# umount /dev/sdxx


2018年2月8日木曜日

【Debianで無線LAN】802.11n IODATA WHG-AGDN/US CB

LinuxやBSDでの無線LAN
・どの無線LAN子機が使えるのか?
・何もせずに使えるのか?
・ファームウェアをインストールすれば使えるのか?
・ソースコードをコンパイル・ビルドしないといけないのか?
・また使えてもIEEE802.11a/b/g/n/acのどの規格で繋がるのか?
無線LAN子機を使えるようして、さらに設定も当然しなくてはいけないのですが、僕のような永遠の初心者には、LinuxやBSDでの無線LANは本当にやっかいです。できるだけ速くて、何もしないで使えるほうが良いですよね。

Debian 9.3 stretchにて
iodata WHG-AGDN/US USB接続型無線LANアダプター
iodata WHG-AGDN/CB CardBus接続型無線LANアダプター
どちらもfirmware-misc-nonfreeをapt installするだけ。
(jessieまではfirmware-ralinkをapt install)

その後、無線LANの設定をすると親機と繋がり、ルータ側の表示は、動作モードIEEE802.11nとなりました。iwconfigするとBit Rate=300 Mb/sと表示(最高時)され、googleのインターネット速度テストでも、アップ・ダウンともに60Mbps以上の速度がコンスタントに出ています。IEEE802.11nで繋がりました。

IEEE802.11acの無線LAN子機
本音は11acの子機を使いたいのですが、ポンコツマシンのUSB2.0がネックとなり、11acの速さが無駄になるのではないかと思っています。どうなんでしょう?またLinux・BSDともに、何もせずに11acで繋がる子機の情報が少なすぎます。小心者で永遠の初心者には、無理せず中古の11nがちょうど良いみたいです。

FreeBSD 11.1でも11nで繋がるか試してみました。11aでは繋がりましたが11nでは無理でした。runとrunfwをloadすればいけそうなのですが、設定が間違っていたのかもしれません。


2018年2月5日月曜日

【祝10年】Linuxで延命したノートパソコン

ポンコツマシン「富士通FMVーC8250」
FMVーC8250で検索したら、2007年10月発売でした。父から譲り受けたポンコツマシンも、いつのまにか10歳を迎えておりました。Windows XP 搭載マシンとして産まれたものの、今では Linux に鞍替え。ハードディスクもコンパクトフラッシュに載せ替え、メモリも最大の2GBになっております。ですが、所詮はポンコツいつお亡くなりになられてもおかしくはないのです。

ミニマル・デザイン
少しでもポンコツマシンの負担をなくすようにと、Debian のデスクトップ環境無しをインストール。X Window System、ウィンドウマネージャ、ブラウザ、日本語入力関係をインストールしております。全容量は2GBをきっており、ブラウザを立ち上げてもメモリの使用量は約200MBと、なんとか軽くしようと努力しております。結果、ブラウザマシンとして日々情報収集、そしてこうしてブログの更新と未だに現役。使っている本人もポンコツですので、最近の快適な環境というものは知らぬが仏。

Debian
ただで使えるからという一点のみで、右も左も分からないまま Debian をインストール。いまだによく解っていないけれど、Debian で無事10歳を迎えられました。

めでたし、めでたし。


2018年2月1日木曜日

【縦書きブログ】レスポンシブWEBデザインのように


  に 面 レ を だ い ら W   書 だ L に 今 っ ど き P
  落 に ス 縦 け つ 2 e   き け O 気 さ た う さ I
  ち 応 ポ 書 一 の 0 b   に ど T 付 ら の し れ L
  て じ ン き 般 日 年 の   は 一 に く な だ て た O
  く て シ に 的 か は 世 = 出 方 は と が ろ こ 万 T
  れ 文 ブ し に こ 経 界   会 で あ と ら う ん 年 と
  れ 字 W て な の っ で   わ W り も 縦 か な 筆 ア
  ば が e み る 世 て 日   な e が に 書   に の ル
  い 縦 b た こ 界 い 本   い b と き さ   縦 刻 フ
  い 書 デ   と で る 語     の う っ れ   書 印 ァ
  の き ザ   を 縦 の が     世 と か た   き を ベ
  に 横 イ   願 書 に 使     界 言 け 日   か 見 ッ
  ね 書 ン   い き   わ     で い と 本   ら て ト
あ   き の   今 が   れ =   は た な 語   離 僕 な
な   自 よ   回 も   だ     滅 い っ の   れ は の
か   由 う   ブ う   し     多   た 美   て 思 に
し   自 に   ロ 少   て     に   P し   し う 縦
こ   在 画   グ し   か     縦   I さ   ま   書